東京大学とスタートアップを軸とした新しいHONGOの街 ~東大本郷エリア×博報堂ミライの事業室
東京大学がある東京・本郷エリアでは、現在100社を超えるスタートアップが活動しています。そうしたスタートアップや東大を中心に投資家や、大企業、地域の事業者や住民がつながりをつくり、本郷の街をイノベーションエコシステムの一大拠点にしていこうという動きがここ数年で加速しています。連載「東大×博報堂ミライの事業室」の第5回は、そうした取り組みを力強く牽引してきた中心的な立ち位置の方々として、本郷を拠点とするスタートアップコンテスト「HONGO AI」ディレクターの田中和哉さんと、本日の会場である本郷三丁目のコミュニティラウンジ「The Seat Halki」を運営する東大スタートアップscheme verge(スキームバージ)の嶂南達貴さんをお招きして、本郷を舞台としたイノベーション推進の取り組みについてディスカッションしました。
田中 和哉氏
一般社団法人 HONGO AI ディレクター
嶂南 達貴氏
scheme verge 代表取締役CEO
諸岡 孟
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ ミライの事業室
ビジネスデザインディレクター
東大本郷のエコシステム関係者が集う「HONGO AI」
諸岡
ミライの事業室は、東京大学をはじめとするアカデミアとの連携によって新しい産業や市場を生み出すことを目指して、さまざまな活動に取り組んでいます。今回は、東京大学がある東京・本郷エリアに根差し、多様なプレイヤーをつなぐハブとなって多くの出会いや協業づくりをリードしてきたお二人をお招きして、本郷という街のイノベーションエコシステムとしてのポテンシャルや今後の可能性についてお話を伺っていきます。
まず、アーリーステージのAIスタートアップコンテスト「HONGO AI」についてです。ミライの事業室はHONGO AIの初回開催時からこれまで継続して協賛をさせていただいています。田中さん、ぜひご紹介お願いします。
田中
HONGO AIは、日本のスタートアップシーンを盛り上げることを目的に2019年にスタートしたAIスタートアップのコンテストです。主催しているのは、本郷エリアに拠点をもつベンチャーキャピタル6社が集まってつくった一般社団法人で、僕はその事務局でディレクターを務めています。年1回コンテストを実施し、外部の研究者や投資家の皆さんの選考によって、最も成長する可能性があるスタートアップを「HONGO AI BEST AWARD」に選定しています。
HONGO AIの詳細はこちら →→ https://hongo.ai/
この取り組みには、大きく3つの価値があると考えています。1つは、スタートアップが大企業と出会って、事業連携によってビジネスを成長させていくチャンスが得られること。1つは、新しい人材を獲得できること。そしてもう1つが、資金調達の機会となることです。
諸岡
田中さんは本日、HONGO AIのTシャツを着てきてくれました。ありがとうございます(笑)。コンテストに参加できるのは、本郷エリアで活動しているスタートアップに限らないのですよね。
田中
本郷エリア以外からの参加ももちろんウェルカムです。「HONGO」というのは一種の象徴的な記号で、金融における「ウォールストリート」や、ITにおける「シリコンバレー」と同じような意味合いで捉えていただければと思います。
イノベーションの土壌や空気を蓄え続ける街「HONGO」
諸岡
HONGO AIには東大の研究室出身の起業家や東大の先生方も中心的役割として参加されています。そこには東大エコシステムの中心地としての本郷という意味合いもあると。
田中
そのとおりです。僕は大学院修了後に外資系金融機関に就職して、海外勤務をする機会がありました。欧米、とくにシリコンバレーのような場所は、カフェでたまたま話をした人同士が意気投合して、そこから新しいことが始まることがわりとよくあるんです。つまり、イノベーションが生まれる土壌や空気が街に根付いているわけです。
それに対して、日本はアカデミアも企業も人材の流動性に乏しいし、垣根を越えた交流が盛んとは言えないですよね。他社のひととフランクに出会って雑談やら関心事の情報交換やらしている間に次の動きにつながったというようなシーンが身の回りにあふれているかというと、まだまだだと思います。新しいものを生み出すには、ともかく人と人の出会いが必要だし、それを促すような場が必要です。そのような場として本郷という街を捉え、ここからスタートアップのムーブメントを起こしていきたい──。そんな思いが「HONGO AI」という名称には込められています。
諸岡
そのようなシーンが日本でなかなか生まれないのには日本の国民性も影響しているかもしれませんが、少なくとも本郷がそうした街へと変わりつつあることは僕自身はっきりと感じますし、ここまでの道のりにおいてはまさにお二人の貢献が大きかったと思います。そもそもHONGO AIは単発のスタートアップイベントではなく、東大エコシステム発展という大きな構想にうまくファンクションとしてビルトインされている点も特徴的ですよね。つまり、本郷の地でいろんな立場のプレイヤーがそれぞれの角度でエコシステムに関わりながら日々活動する中で、自分自身の取組をさらにグロースさせていくために「エコシステム全体の発展」をキーワードに掲げ、全体成長を目指している。そこには皆さんの熱い思いが詰まっていて、これが本郷の街の大きな魅力だと思っています。エコシステムの中心に大学があることの意味をどう捉えていらっしゃいますか。
田中
過去30年くらいの企業の時価総額の推移をグローバルで見ると、最も伸びているのはテクノロジーを上手にビジネスに活用できた企業であることがわかります。テクノロジーを起点に大きなビジネスをつくりあげていくためには、テクノロジーの先端をいく大学の力が必要です。大学の先端知がもつポテンシャルを最大限に引き出し、スタートアップという形で世に広めていくことができれば、日本でもイノベーションが起こる可能性は高まるはずです。それが、大学を中心としたエコシステムをつくることの意味であると考えています。
諸岡
HONGO AIという名称なので、AIを前面に打ち出したスタートアップを支援する取り組みと受け止められる場合も多いと思いますが、今やAIの活用はテック系スタートアップにとって当たり前のものとして広まっている時代になったことを考えれば、「AIを使っているかどうか」ではなく「AIによって何をやろうとしているか」の方が重要ですよね。
田中
それもおっしゃるとおりですね。AIを社会のどのような領域に実装し、どのような課題を解決しようとしているのか。その視点が明確なスタートアップを支援することが僕たちの役割です。
新たなイノベーションエコシステムの拠点「The Seat Halki」
諸岡
さて、次にscheme vergeのCEOであり、本郷のイノベーションエコシステムの拠点である「The Seat Halki」の運営をされている嶂南さんにもお話を伺っていきたいと思います。それではまずscheme vergeとはどのような会社なのか、あらためてご説明いただけますか。
嶂南
簡単に言うと、テクノロジーを使った都市開発に取り組んでいるスタートアップです。目下のところは、データを活用した地域活性化に取り組んでいます。今後は、一つの街にいろいろなスタートアップを集めて、街の中にエコシステムをつくっていく活動にチャレンジしたいと考えています。緑地をつくってゼロカーボンを目指すスタートアップ、農業に取り組むスタートアップ、ITで街の基盤をスマートにしていくスタートアップ──。そういった多様な会社の活動によって街を活性化させるモデルをつくることが、僕たちの一つのビジョンです。
scheme vergeの詳細はこちら →→ https://www.schemeverge.com/
諸岡
テクノロジーと都市開発という掛け合わせはまさに時代をとらえた選択ですね。そもそもなぜ都市開発をテーマにしたのですか。
嶂南
僕は東大の都市工学科という学科で街づくりを学んだのですが、学生時代にいつも感じていたのは、東大は学部をまたいだ共有スペースに乏しいということでした。専門の壁を超えて交流できる場所がほとんどないわけです。いろいろな分野の人がつながることができたら、もっと新しいものが生まれるのに──。街全体で協業が可能になる仕組みをつくりたいと考えるようになったのは、そんな問題意識があったからです。
本郷エリアには現在100社くらいのスタートアップがあります。そのスタートアップが相互に交流するようになれば、新しい事業がどんどん生まれて、本郷は「スタートアップの街」になっていくのではないかと考えました。
もう一つ、新しい技術を社会実装するには、人々の生活との接点がなければならないという視点もありました。例えば、DXを進める技術があるのなら、町工場にその技術を紹介し、導入を支援するとか、医療に寄与する技術があるなら、眼科と一緒に検診を自動化する仕組みをつくるとか。そんな環境が実現すれば、街全体をスタートアップを軸としたイノベーションエコシステムとすることができる。そんなビジョンもありましたね。
諸岡
なるほど。そのイノベーションエコシステムの拠点となるのが、本日の会場でもある「The Seat Halki」ということですね。
嶂南
そうです。The Seat Halkiは2021年5月にスタートした会員制コミュニティラウンジで、フロアごとに、交流ができる空間、作業ができる空間など用途を分けて、企業や個人に利用していただいています。博報堂以外に入居しているのは、創業間もないスタートアップや、起業を目指し副業している会社員などです。夜間も空いているので、例えば、会社員と学生の混成チームが夜にミーティングをするといった使い方も可能です。加えて、入居者だけでなくゲストの訪問も頻繁にあります。東大の研究者や学生や関係者、本郷エリアのスタートアップ、そこへ連携を仕掛ける大企業、行政、投資家、地元の事業者や住民の方々など、本郷エリアに根付いて活動を行う多彩なプレイヤーが次々とThe Seat Halkiを訪れ、新たな出会いが生まれています。
The Seat Halkiの詳細はこちら →→ https://theseathalki.sv/
諸岡
The Seat Halkiという名前も特徴的ですよね、どのような意味が込められているのですか。
嶂南
The Seat Halkiがある本郷三丁目は、以前は「本郷春木町」という町名でした。「Halki」はその旧名から取っています。この町には、明治・大正期に「本郷座」という大きな劇場がありました。上演していたのはいわゆる新派演劇で、歌舞伎の本場である銀座の歌舞伎座に対して、新しい文化芸術のメッカと捉えられていました。「Seat」には、その劇場の「座席」という意味のほかに、「拠点」という意味があります。かつての文化芸術の街を未来に向けたイノベーションの拠点にしていく。そんな思いを込めています。
ミライの事業室はThe Seat Halkiを本郷拠点に東大連携を加速
諸岡
僕が初めてThe Seat Halkiを見学させてもらったときには、まず見た目に驚きました。一見するとインキュベーション施設には見えないですが、インパクトがあって一度見たら忘れないですし、そばを通りがかるひとたちも興味をもってのぞき込んでくれます。そして中へ入ると不思議と会話したくなるちょうどいい距離感や空気感があるように感じます。
嶂南
諸岡さんはここに入居を始めた頃からずっと「部室みたいな空間だ」と言っていますよね(笑)。そうした感想が利用者から出てきたことは狙い通りで、僕たちが目指したのは、オン、オフ両方の用途で使える場所です。一般的なインキュベーション施設は、主にビジネスのための会話、つまり「オンの話」をする場所だと思います。しかし、先ほど田中さんも言っていたとおり、何気ないオフの対話から新しいものが生まれる可能性は大いにあります。そのような日常的なコミュニケーションにも使える場がThe Seat Halkiです。この「拠点モデル」を成功させて、ほかのエリアにも展開していきたいと考えています。
諸岡
僕たちは、HONGO AIで得た関わりを通じてこの場所を紹介してもらいました。東大との連携を深めていくうえで絶好の足場になると考え、博報堂ミライの事業室の本郷拠点開設という位置付けで法人利用しています。この場所の素晴らしさは、ハードとしての立地や施設はもちろんのこと、ソフトとしても嶂南さんやscheme vergeの皆さんが広大なネットワークを活かして幅広いプレイヤーの方々を矢継ぎ早に紹介してくれること、そのうえそうした紹介以外にも予期しない出会いが日々あることです。実際、入居してすぐの頃にフロアで偶然すれ違ったスタートアップの方と立ち話をする中で直近の困りごとの話題になり、その場で僕から心当たりを紹介して次の動きにつながったことがあります。そういった交流の中から新しい動きが断続的に生まれることを期待していますし、東大連携に取り組む僕らのチームはそうした機会を得られるよう意識して動いています。
田中
オフの交流が重要なのは、「困っています」ということを自然に言い合えることだと思います。海外では、「フェイル・トーク」といって、それぞれの失敗をオープンに語って、そこから気づきを得ることを目的としたイベントが頻繁に開催されています。僕は、The Seat Halkiがそんな場所になればいいと思っています。
困りごとがあるということは、そこに協業が生まれる可能性があるということです。いきなり協業までいかないとしても、例えば、「あと一週間で納品しなければならない案件があるのだけれど、人手が足りない」というときに、The Seat Halkiに行けば手伝ってくれる人が必ず見つかる。そんな場所になればいいですよね。自分が困っているときは誰かにサポートを求め、誰かが困っているときは快く支援する──。そんな関係性も、エコシステムの重要な要素だと思います。
テック系スタートアップと博報堂が交わることで生まれる新たな価値
諸岡
広告・マーケティングを得意とする僕ら博報堂DYグループがエコシステムに加わることに対して、皆さんからどのような期待を持っていただけるか。エコシステムのまさに中心にいらっしゃるお二人は、どのようにお考えですか。
田中
僕は、AIスタートアップと博報堂のような広告会社は非常に相性がいいと考えています。大学のAI研究者はもちろんアカデミアを中心に多くの成果を出されているかと思いますが、アカデミアにおいて優秀な人が必ずしも優れたアウトプットをダイレクトに社会へ実装できるというわけではありません。研究成果を事業にしていくにはビジネスのデザインが必要であり、それには大企業や公共団体とのパートナーシップをつくっていくことが求められます。その点で、博報堂のような広告会社の企画力、ビジネスデザイン力、大企業とのネットワークは、スタートアップにとって非常に有用だと思います。
諸岡
僕ら博報堂DYグループとしても、スタートアップとのつながりがあることは大きな強みになります。大企業とスタートアップをうまく結びつけることができれば、課題解決の幅が大きく広がるからです。HONGO AIに協賛させていただいているのも、スタートアップの皆さんとより近い距離で連携することが僕らの新規事業の可能性を広げることにつながるとともに、博報堂自身の得意分野を再認識する機会にもなると考えているからです。
田中
HONGO AIでは、博報堂から協賛社賞として企業スローガンとコピーの開発をご提供いただいていますよね。スタートアップがグロースしていくにあたって、わかりやすいスローガンやコピーは非常に重要です。博報堂の皆さんにつくっていだいたコピーによってスタートアップの目指すビジョンや提供価値がはっきり伝わって、資金調達に成功した例もあります。
諸岡
AIをはじめテック系スタートアップにとって、技術の高さはもちろん重要ですが、それ以上に大切なのは、その技術によって社会や生活者にどのような価値を提供していくかをしっかり世の中に伝えていくことです。そのような世の中への発信というのは博報堂が最も得意とするところです。
嶂南
博報堂がもつあらゆる業界の大企業とのネットワークも本当に魅力的です。大企業の抱えるニーズや課題、その背後に潜む社会課題を博報堂がThe Seat Halkiをはじめとした本郷エリアに持ち込んでもらうことで、関連領域のスタートアップと博報堂と大企業による協業機会が生まれますし、実際に協議が進んでいる案件もあります。
諸岡
僕らとしては、そこへさらに博報堂DYグループのもう一つの強みであるデータドリブンなマーケティングやクリエイティビティを掛け合わせたいと考えています。今後、次々と新しいスタートアップが登場し技術やサービスを駆使して羽ばたいていくなかで、さまざまな新しいデータが生み出されていくことになります。そうした新しいデータと、僕たちがもっているデータドリブンアセットを組み合わせることによって、今までにない新たな価値が生まれる。僕はそう考えています。
イノベーションの街本郷の向かう先
諸岡
お二人の熱のこもったトークで、あっという間に時間切れとなってしまいました。最後に、今後のお二人の活動の展望をお聞かせいただけますか。
嶂南
The Seat Halkiの外壁には、ツバキの絵が描かれています。ツバキは春の木なので「春木町」にある拠点にふさわしいというのはもちろん、さらにスタートアップの成長のイメージを表現した絵でもあります。これからのスタートアップは、一方向に向かって成長していくものではないと僕たちは考えています。多様なパートナーと協業し、いろいろな方向に向けて枝葉を伸ばしていくのが、僕たちが抱いているスタートアップの成長のイメージです。まさに植物が成長するように成長していってほしい。そして、その成長の拠点としてThe Seat Halkiをうまく活用してほしい。そんなメッセージをスタートアップの皆さんに伝えて、活動を支援していきたいと考えています。
僕たちは、スタートアップがThe Seat Halkiをいつまでも拠点として使うことを必ずしも望んでいるわけではありません。この場所で築いたネットワークを駆使して成長し、本郷の別の場所へと巣立ってより広いオフィスを構え、そこで引き続き本郷のエコシステムの一員として活動してもらうのが理想だと考えています。部活を卒業して部室から離れても、同窓会のメンバーとして関わり続け部室にも時折顔を出す。そんなイメージですね。
田中
HONGO AIの活動と、The Seat Halkiなどの場所の力によって、スタートアップと地域とのつながりが生まれ、そのエコシステムがほかのエリアにもどんどん広がっていく。そんな動きをこれからも後押ししていきたいですね。その観点で博報堂DYグループの皆さんの存在は貴重ですので、ぜひ引き続き協調して動いていきたいと思います。
諸岡
ありがとうございます。僕らとしても引き続きお二人のご協力を得ながら、まずこの本郷The Seat Halkiに博報堂がいることを多くの方々に知ってもらい、気軽な雑談から始めて連携機会の量産を仕掛けていきたいと思っています。この本郷という街を拠点として、生活者の課題、企業の課題、社会の課題を解決していく取り組みを、これからもともに続けていきましょう。
当記事の内容は、博報堂DYグループのオウンドメディア「生活者データ・ドリブン・マーケティング通信」でも掲載しています。
「生活者データ・ドリブン・マーケティング通信」の記事はこちら →→ https://seikatsusha-ddm.com/article/12667/
田中 和哉氏
一般社団法人 HONGO AI ディレクター
東京理科大学理学部、東京大学大学院工学系研究科(修士課程)を修了後、シティバンクにて商業・投資銀行業務に従事。その後、同大学院 博士課程に進学(単位取得満期退学)。東京大学 松尾豊研究室の職員としてAIスタートアップ起業支援やTEDxなどのコミュニティ形成に寄与。本郷界隈のVCからなる HONGO AI の立ち上げに従事し、現在は産学官のさまざまな立場で大学発スタートアップコミュニティ醸成を支援している。
嶂南 達貴氏
scheme verge株式会社 代表取締役CEO
東京大学都市工学科卒業後、事業構想大学院大学のスタッフやメディア事業・ライドシェア事業の立ち上げなどを経て現職。
「都市を再発明する」をミッションに各地のパートナーとデータ・ドリヴンな課題解決を推進している。