ハプティクス(触覚技術)の研究をウェルビーイング事業につなげていく道筋とは ~東大・篠田教授×ミライの事業室

博報堂ミライの事業室のメンバーが、最先端の知の構築に取り組む東京大学の研究者や、東大発スタートアップの経営者らと語り合う連載の第4回。今回は、ハプティクス(触覚技術)領域の研究深化と社会還元へ挑み続けている篠田裕之先生をお招きし、学術研究の知見を生活者一人ひとりのウェルビーイング実現に結びつける道筋を探りました。

篠田 裕之 氏
東京大学 大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 教授
大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻 および 工学部計数工学科 兼担
篠田研究室のWebサイトはこちら →→ https://hapislab.org

久保 雅史
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ ミライの事業室
ビジネスデザインディレクター

諸岡 孟
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ ミライの事業室
ビジネスデザインディレクター

ハプティクス技術で心身の状態を捉え、最適な働きかけを行う

諸岡
東京大学には、先端的な研究に取り組むさまざまな研究室や、そこから生まれたスタートアップ、そうしたスタートアップを支援するファンドなどがあって、それらのプレイヤーが一種のエコシステムを形成しています。僕たちは、そのポテンシャルの高さにたいへん大きな魅力を感じています。
今回は、物理・数理・情報の学問分野が交差するハプティクス(触覚技術)領域の研究を続けていらっしゃる篠田先生をお招きし、博報堂ミライの事業室が取り組むウェルビーイング事業とハプティクスとの掛け合わせを主要なテーマにディスカッションをしていきたいと思います。じつは篠田先生は僕の計数工学科時代の恩師でもあり、その後先生が現在の新領域創成科学研究科に移られてからも何度か情報交換させていただきました。その中で先生の研究概要に関して少しずつキャッチアップを進めてきたつもりですが、あらためて研究についてお聞かせいただけますでしょうか。

篠田
触覚という大きな分野で、大きく「センシング」と「アクチュエーション」について研究を行っています。触覚に関連して発生する事象のデータを計測し原理を解明するのがセンシングであり、その原理を活用して人に働きかけを行っていくのがアクチュエーションです。人がある物に触れたときに得られる感覚の原理を解明すれば、逆に、人に特定の刺激を与えることで狙ったような感覚をつくりだすことができます。その仕組みをつくることがアクチュエーションです。その具体的な仕組みとして、最近では強度分布をうまく制御した超音波を人の肌に当てることで特定の触覚を再現する技術の研究およびハードウェア含めた実装などに取り組んできました。

諸岡
そうしたハプティクス研究の応用先の一つとして、篠田先生は以前からウェルビーイングに着目されていたとうかがっています。ウェルビーイングは現代社会において日増しに重要性を帯びてきている概念ですが、篠田先生は10年以上も前からウェルビーイングの先駆けとなる構想を提唱されていたのですよね。

篠田
2000年代初頭、所属する計測自動制御学会において21世紀の取組テーマを検討していた際に、科学技術の向かう先にはひとの生きがいがあるべきというコンセプトのもと、心から住みたいとあこがれる街としての「生きがい創出都市」を掲げ、その実現に必要な技術を盛り込んでいくという構想を、当時私と同じく計数工学科で教鞭を執られていた舘暲教授(当時)にアドバイスいただきながら提唱しました。

「生きがい創出都市」に関する詳細はこちら →→ https://www.trafst.jp/journal/backnumber/3-1/p60-p65.pdf

この生きがいということばは、いまで言うウェルビーイングに近いニュアンスです。しかし、当時のエンジニアには理解されにくく、時代を先取りし過ぎた感覚がありました。ですが、ここ数年で社会全体にウェルビーイングという概念が急速に浸透してきていますので、現代において科学技術の向かう先の一つとしてウェルビーイングを設定することはもはや何ら違和感のないことだと思います。

諸岡
博報堂ミライの事業室も、ウェルビーイングはこれからの社会や生活を考えていくうえで決して切り離すことのできない重要テーマととらえ、久保を中心としたチームで取組を進めています。篠田先生は、ウェルビーイングへのハプティクスの応用としてどのようなことをお考えですか。

篠田
レストランに入って匂いを嗅いだ途端に食欲がわいたり、気分が高揚したりすることがあると思います。嗅覚には人間の生理や気分に強く作用する力がありますが、触覚にも同様な側面があります。例えば触って気持ちがよい、など、快や不快の感覚を脳に伝達し、脳内物質を変化させるダイレクトな経路があると言われています。そのような触覚の特性を活かし、私たちはリアルタイムの触覚フィードバックを実現したいと考えています。例えば、元気がないときにマッサージを受けると、リフレッシュして活力が戻ってくるという人間のメカニズムがありますよね。元気のない状態をセンシングして、仕事中であってもマッサージ施術と同様な刺激を触覚へ与える仕組みがあれば、多くの人が活力をもって快適に生活できるようになるはずです。あるいは長時間にわたって触覚刺激を調節することで、痛みの感覚や精神的な苦痛を和らげたり幸せな気分を高めたりといったことが可能になるだろうと思います。まだ時間がかかるかもしれませんが、そんなリアルタイムの触覚フィードバックが実現する時代がいずれやってくると私たちは考えています。

久保
その人が必要とするタイミングで、必要なフィードバックが得られるということですね。たいへん興味深いお話だと思います。場合によっては、その人自身も気づけていない心の動きを捉えて、適切なタイミングで適切なアクションをしてくれる。そんな仕組みが実現すれば、心身のコンディションを良好に保つのにとても役立ちそうです。

諸岡
いわば、心身のセンシングをして、心身にアクチュエーションしていくということですよね。

人の感性をセンシングすることは可能か

篠田
そのような仕組みは、例えば幼児とのコミュニケーションなどに特に役立つと私は考えています。子どもが成育していく過程では、言葉で示唆を与えてもなかなか伝わらないことがあります。そういうときに、触覚的なフィードバックを得られる仕組みがあると、必要なことを覚えやすくなると思うんです。例えば、子どもが何らかの言動を行った結果周囲の人々がポジティブな気持ちになった、その際にその子どもがポジティブな触覚的フィードバックを得ることができれば、子どもはそれを好ましいものと受け止め学習材料とすることができるはずですし、その逆ももちろんありうると思います。

久保
言葉にできない感情の揺らぎのようなものをセンシングできる技術があれば、それも可能ですね。そのような研究は今どのくらい進んでいるのですか。

篠田
「感性のセンシング」というテーマは、以前はあまり注目されていなかったのですが、この10年くらいの間に研究者が増えてきていて、研究予算も比較的取りやすくなってきています。例えば、fMRI(磁気共鳴機能画像法)で脳を測定することで、その人が頭に浮かべているイメージを推定することも可能になってきました。どの位集中しているか、あるいはどの位ストレスがかかっているか、などの内的状態を、より簡単な装置で計測する研究結果も報告され始めています。今後、この分野の研究はどんどん進んでいくと思います。

諸岡
マーケティングではこれまで、生活者が何を感じ、何を思考して、何を欲しているかを、様々な行動データや購買データといった定量情報からアンケート調査などの定性情報まで幅広いデータを掛け合わせることで推定してきました。しかし、心身のセンシングといういわば人の内面をダイレクトに観察する方法によって、生活者一人ひとりが本当に感じていること、本当に欲していることを知るといった試みは、まだまだ伸びしろがあると感じています。もちろん、センシングによって得られたものをどう扱うかという点には慎重でなければならないし、倫理的基準も適切に定められるべきです。しかし、センシングによって生活者のより生っぽいインサイトを得たいという思いは、多くのマーケターに共通していると思います。

篠田
その点では、博報堂の皆さんのビジネスと私の研究には、共通するモチベーションがあると言えそうですね。

生活者一人ひとりのウェルビーイングを21の因子で明らかにする

久保
そのような観点において大切なことは、生活者一人ひとりと丁寧に向き合うことだと考えています。というのも、同じ触覚的刺激が与えられてもそれに対する感じ方や反応は個人によって異なるからです。同じように、どのようなことにウェルビーイングを感じるかも、人によって差があります。

諸岡
同感です。例えば僕は、今日の服装のような鮮やかな黄色だったり他にも赤色の洋服を着たりすると、何だか気持ちが高揚しウェルビーイングな状態にあるような感覚が湧いてきます。ですが、色や服装がもたらすウェルビーイングの効果というのは人によって違ってくるでしょうし、そもそも色や服装だけがウェルビーイングへの唯一の道というわけでもないと思います。

久保
ウェルビーイングは世界保健機関(WHO)憲章で「身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされている状態にあること」と定義されていますが、僕たちはそれをもう少し深掘りしたいと考え、ウェルビーイングを構成する要因を分析して、理論を構築していく取り組みを昨年から始めました。そこから生まれたのが、博報堂オリジナル開発のウェルビーイング診断指標「生活者ウェルビーイング21因子」です。

「生活者ウェルビーイング21因子」の詳細はこちら →→ https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/94109/

「生活者ウェルビーイング21因子」は、専門家の皆さんと議論をしながらつくった一種の仮説で、「ウェルネス(身体)」「ニューネス(精神)」「コミュニティ(社会)」という3つのカテゴリーにそれぞれ7つの基礎的な因子(項目)を設定し、その因子の強弱によってウェルビーイングの個人差を捉えるというのが基本的な考え方です。例えば、睡眠やおいしい食事を重視する人もいれば、他人からの称賛や学び、あるいは自然との触れ合いの因子が強く表れる人もいます。そういった生活者一人ひとりのウェルビーイングを形作る因子を見極め、適切なタイミングで、それらが充足される体験をリコメンドすれば、その人はよりウェルビーイングな状態になるはずです。ゆくゆくは、この仕組みを事業化していきたいと僕たちは考えています。

諸岡
この指標の基本にあるのは、「最大多様の幸福」という考え方です。特定の人が幸せになるのではなく、みんなで幸せをつくっていく時代にこれからはなっていくだろう。その「みんな」の中にはいろいろな人がいる。つまり多様性がある。その多様性の内実を明らかにしたい──。そんな思いから生まれたのがこの「生活者ウェルビーイング21因子」です。

篠田
素晴らしい取り組みだと思います。「幸福のUカーブ」という考え方がありますよね。幸福度は幼少期から徐々に下がっていって、40代後半から50代前半が最低になる。その後、年を取るごとに上がっていく。そんな考え方です。私自身の実体験からも納得がいきますね。おそらく、若い頃は誰しも、自分を幸せにする方法がよくわかっていないのだと思います。しかし、いろんな経験を積み重ね知識も得た50代くらいになるとそれがだんだんわかってくる。そういうことなのではないでしょうか。「生活者ウェルビーイング21因子」は、自分を幸せにする方法に気づくことをサポートするツールにもなりそうですね。

久保
「生活者ウェルビーイング21因子」に関連した調査で、年代によってある程度ウェルビーイング傾向が異なることもわかってきました。例えば、同じウェルネス(身体)でも、20代は外見面の要因が、50代・60代になると栄養面の要因が強い。それにも増して60代はコミュニティ(社会)で利他性の意識が強くなってくる。周囲の人から感謝されることで自分も幸せを感じる、といった具合です。
また、ユニークな特徴だったのが10代です。彼・彼女らは、社会貢献をしたい、あるいは自分と同じ価値観の人とつながりたいという欲求が強く、その点で現在の20代、30代とも異なります。この新しい世代がこれからどういう社会をつくっていくのか僕はとても興味があります。その新しい社会では、おそらく篠田先生が取り組まれている心身のセンシングやアクチュエーションの研究が大いに役立つのではないでしょうか。

篠田
それもとても興味深い視点ですね。確かに大学で学生たちと接していると、若者の傾向は時代とともに変化していることを感じます。以前は、若い人を成長させるには厳しく叱咤することもときには必要だという考え方が世の中には多かったように思います。一種の恐怖がないと人は学ばないという考え方です。しかし、今の若者は外部からの強制がなくても、それぞれが自発的に自分が幸せと思える状態を目指し、自分で成長していけるようになっていると感じます。私はもしかすると楽観的すぎるのかもしれませんが、それぞれの人たちが幸せに振る舞って、それで何の問題もないという時代が来るのではないかと思っています。

諸岡
そういう前向きなマインドをもった現在の10代が、今後どのように変化していくのを捉えることができたら有意義ですよね。博報堂には「生活総研」というシンクタンクがあり、その活動の一環としておよそ30年に渡り生活者の定点観測を続けています。その方法論などを用いながら、21因子の傾向の変化を中長期的に調べていけば、年齢とともに変わる要素と変わらない要素が見えてくると思います。そこから得られた知見は僕ら博報堂の強みである生活者発想をアップデートさせ、クライアントへのマーケティングサービスの高度化に役立つでしょうし、さらにウェルビーイング事業を成功させるヒントも見えてくるかもしれません。

博報堂「生活総研」の詳細はこちら →→ https://seikatsusoken.jp/

久保
時間軸の変化を捉えると同時に、地域ごとの特性を見ていくことも重要だと思います。例えば、東京などの大都市と沖縄の離島とでは、ウェルビーイングに対する考え方はかなり違うはずです。そこを明らかにしていけば、各地域のブランディングにもつながるのではないでしょうか。自治体によっては、首長が成長戦略としてウェルビーイングを掲げ、居住者はもちろん、関係人口を増やすことに注力しています。そのような動きをバックアップするツールとしても、「生活者ウェルビーイング21因子」を有効活用できるのではないかと思います。

諸岡
単に便利だったり、インフラが整っていたりするだけでなく、そこに住む人がどのようなウェルビーイングを感じているかどうか、そして何に対してウェルビーイングを感じる人が多い地域なのか。それが地域のブランディングにつながるという考え方ですね。

久保
そうです。海外では、都市ごとの住みやすさを指標化した「Liveability Index(リバビリティ・インデックス)」の整備とそれらに基づく都市設計・運営が進んでいます。日本でも、市民(住民に加えて関係人口)の視点から「住みやすさ・幸福度」を数値化・可視化する研究が行われており、その指標は、生活インフラや医療など公共サービスへのアクセスなどオープンデータ(客観)だけでなく、アンケートデータ(主観)の両方で構成されています。それらに「生活者ウェルビーイング21因子」が加わることで、これまでとは違った形で地域に光を当てることができるのではと考えています。

研究成果を「世の中ごと化」していくために

篠田
広告代理店というと「CMをつくる会社」というイメージがありますが、皆さんのお話を伺っていると、広告代理店とは「人々の心をシステマティックに支援する会社」であることがよくわかります。広告によってクライアントの売上を上げるだけでなく、どうやったら生活者に幸せを感じてもらえるか。そういったことを真剣に考えられているわけですね。

久保
「広告代理店はいったい何の代理をしているのですか?」と聞かれることがよくあります。「クライアントの代理です」というのはもちろん正解ですが、博報堂は同時に「生活者の代理」でもあります。生活者の視点に立ってクライアントがやるべきことをご提案するのも博報堂の大切な役割ですし、同様に、クライアントが伝えたい価値をより生活者に伝わりやすい形に翻訳していくことも博報堂の重要な役目です。前者がマーケティング活動提案(プランニング)、後者が広告(コミュニケーション)に当たります。
しかし、じつはもう一つの役割があります。それは「時代の代理」です。時代の空気のようなものをつかみ取って、それを世の中にわかりやすく提示し、幅広いプレイヤーを巻き込みながら構想を実装し新しい価値を社会に生み出していく。それもまた、広告代理店の重要な役目だと僕は考えています。

諸岡
「時代」というキーワードで考えると、学術研究活動とはまさしく「未来の時代」をつくる営みなのだと思います。例えば僕の出身の計数工学科では、僕が通っていた15年前を思い返すと当時から計数工学科で教鞭を執られていた篠田先生や他にも多くの名立たる研究者の方々がハプティクス、VR、テレイグジスタンス、機械学習、IoTなどの技術を盛んに研究されていました。それらの技術は15年経った現代においていっきに社会実装が進み、まさに時代を代表するような技術へと名乗りを上げています。当時学生だった僕はそうした観点を意識していませんでしたが、今になって計数工学科のまさに「未来の時代」をつくる力に驚いています。

篠田
数学や物理学は、直観的にはわからないこと、ただ観察するだけでは見えないことを数理的に明らかにして、人々の視野を開いていくためのツールです。その知見を世の中の事象に応用しようとしてきたのが計数工学科です。計数工学科ではこれまでも、少し先の未来社会で羽ばたく研究成果というのを次々と生み出してきました。ですから諸岡さんの言う「未来の時代」をつくるという感覚は私自身も同じように感じています。

諸岡
今はできないことを何年後かにはできるようにする。そのために、未来の世界像を思い描き、そこに到達するには何をすればいいかを具体的に考え研究を積み重ねていく──。篠田先生は触覚という分野でそうした活動に日々取り組んでいらっしゃるわけですよね。

篠田
私が専門としているのは触覚ですが、触覚の原理を解明することとは、すなわち人間を解明することだと私は考えています。その作業自体が面白いし、その知見を世の中に適用していくことも面白い。だから、ずっと研究を続けていられるのだと思います。

久保
先生が取り組まれているのが、新しいことをどう「世の中ごと化」していくかということだとすれば、まさにそこに僕たち博報堂の力を活かすことができると思います。これまでになかったものを表す概念や言葉を一緒につくって、それを世の中に浸透させていくことができれば、研究成果の社会実装につながるはずです。そこにウェルビーイングの考え方をうまく組み合わせれば、研究を生活者の幸せに結びつけることができる。そんなふうに思います。

篠田
私たち研究者と博報堂の皆さんが手を組むことで実現できる社会価値は確実にあります。新しい価値をこれから一緒に生み出していくことができればいいですね。

諸岡
本日はありがとうございました。篠田先生の研究されている人の五感(特に触覚)に関するセンシングやアクチュエーションの技術というものが、僕ら博報堂のウェルビーイング事業や生活者発想、データドリブンマーケティングの成長にも結び付きそうだということが、今日のディスカッションから見えてきたように感じます。引き続き連携させてください。

当記事の内容は、博報堂DYグループのオウンドサイト「生活者データ・ドリブン・マーケティング通信」でも掲載しています。
「生活者データ・ドリブン・マーケティング通信」の記事はこちら →→ https://seikatsusha-ddm.com/article/12505/



篠田 裕之 氏
東京大学 大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 教授
大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻 および 工学部計数工学科 兼担
1998年に触覚受容器を選択的に刺激することで触感を再現する原理を提案、2008年に何も触れていない皮膚に空中で触感を生成できる超音波触覚ディスプレイを世界で初めて開発するなど、触覚を含む感覚への働きかけによって人間を支援する問題についてハードウエアレベルからの提案を行っている。
篠田研究室のWebサイトはこちら →→ https://hapislab.org